高齢者メイク
先日、花柄のリハビリパンツをここのコラムで絶賛しましたが、今日は引き続き、女性の心を暖かくする介護関係の話を。「高齢者メイク」の話です。
今、TBSテレビ系の昼の連続ドラマ(愛の劇場)で「コスメの魔法」という、美容部員が主人公のドラマを放送しています。講談社のレディースコミック「Kiss」で連載中の、あいかわももこの「コスメの魔法」が原作とのこと。私は日中、出たり入ったりしていることが多いので、なかなかこの時間のテレビを腰を落ちつけて見ることができないのですが、偶然昨日在宅していてテレビをつけていてこの番組を目にしました。すると、主人公の美容部員(高樹礼子)が休日に特別養護老人ホームにボランティアのリハビリメイクをしにいっているという話で、つい引きこまれて見てしまいました(笑)。俳優さんなのか、本当の入所者さんなのかよくわからないのですが、入所者さんがメイクをしてもらうと、とても明るく、いきいきした表情になったのがとても印象的でした。実際、ショートなどで利用した老健などでも、このようなボランティアさんが来てくださっているのを見たことがあるのですが、以前から本当に素敵なボランティアだなと思っていただけに、このようにドラマの中でとりあげてくれたことに、とても感激しました。
あまり、女だから、男だからって言うのは、好きではないのですが、でもメイクアップなどできれいになりたいっていう女心は年齢を重ねても不変なものなのだと思うのです。実務的な介護はもちろん日々生きていく上で大事だけれど、生活の潤滑剤となるようなものも、置き去りにしてはいけないんじゃないかなって思っています。メイクではないのですが、以前、私の住む自治体の紙おむつ支給サービスが要介護3から要介護1から利用できるようになったのですが、その時に同じく現在要介護3(詳しくは、「要介護認定で要介護3以上で理美容店に行き調髪することが困難なもの」)から使える訪問理美容サービスも要介護1から利用できるようにして欲しい、要介護1でも足などが悪くて美容院に行けない人だっているのだから、と要望を自治体に出した時、こういう返答を役所から頂きました(2002年7月の話です)。
紙おむつ支給サービスと同様、訪問理美容についても対象者を要介護1~5に拡大してほしいという要望ですが、紙おむつ支給について対象を拡大した趣旨は、介護度2以下であっても「常時おむつ着用」の方が多いという実態があり、かつ、排尿・排便行為は日常生活の一部であり、介護者の心身及び経済的負担軽減の観点からも必要度が高いという判断をしたからです。
一方、訪問理美容サービスにつきましては、経済的負担が嵩む介護度の高い方を対象として実施しているところですが、今後、対象者拡大の必要性について、要介護者の実態や介護支援策全体からみた本事業のあり方、財政負担の観点などから調査・検討を続けてまいります。
結局、要望は現在でも受け入れられていないのですが(実費の訪問理美容の制度はありますが)、この返事をもらった時、「オムツは介護をする上でなくてはならないものだが、理美容はなくても介護する上では問題ない」と言われたような気がして、がっかりした覚えがあります。
「病は気から」という言葉がありますが、これからの介護はもっと「心」を大事にしたスタイルが必要になっていくのではないかと思っています。これは被介護者だけでなく、もちろん介護者に対してもです。
ところで、「コスメの魔法」のコミックス、14巻まで出ているようですが、この「高齢者メイク」の話が出ているのは何巻なのかなぁ?是非読んでみたいと思っているのですが…。立ち読みで探すのはちょっと厳しい巻数だわ(苦笑)。
<後日談>
「コスメの魔法」のTBSテレビ公式HPのBBSで、高齢者施設へのボランティアメークの話は何巻に出ているかご存知の方教えて下さいと質問をしたところ、ご親切な方が「第8巻」に出ているとのことを教えて下さいました。8巻には、このお話の他にも、事故に遭い顔に火傷を負う女優のお話なども載っていてオススメとのことでした。機会を見つけ、入手しようと思っています。


Recent Comments